結婚の意識は変化してる?・・

結婚「する事が当たり前だ」「必ずしも必要ない」どっち?

今年1月にNHK放送文化研究所が行った「第10回「日本人の意識」調査(2018)」で、結婚についての意識調査結果が公表されました。
この調査は5年ごとに、同じ質問、同じ方法で世論調査を重ね、日本人の生活や社会についての意見の動きを捉える45年間に渡り行われている調査です。

この調査の中に、全国の16歳以上の国民5,400人に対し行った、結婚することについて「する事が当たり前だ」「必ずしも必要ない」の意思を二択で問う世論調査があります。
1993年の調査では、45%の人が「人が結婚するのは当たり前だ」と回答していたのに対し、今回2018年の調査ではなんと27%に減少しています。
また、「必ずしも結婚する必要はない」と回答した人に関しては、1993年調査で51%だったのに対し、今回2018年は68%にまで増えております

この結果だけを見ると、結婚を望む人が年々減少しているようにも思えます。
ですが、別の調査では次のような調査結果も公表されています。

国立社会保障・人口問題研究所が2015年に公表した第15回出生動向基本調査において、18~34歳までの独身男女を対象に行った「未婚者の生涯の結婚意識」では、「いずれ結婚するつもり」「一生結婚するつもりはない」の二択調査で次のような結果がでています。

「いずれ結婚するつもり」と回答した独身男女は、男性で85.7%、女性で89.3%と、1987年の調査に対し3.6~6.1%程の微減はあるものの、依然独身男女の9割弱に結婚意欲の高さが伺えます。

この二つの調査結果を基に、独身男女の心の内を読み取ってみると次のような思いが読み取れます。

必ずしも結婚しなければいけないと思っている訳ではない。
でも、できる事なら結婚はしてみたい。

そんな独身男女の想いが透けて見えてきます。

さまざまな考え方や生き方が許容される今の時代、結婚だけが人生のあり方ではないし、大人としての象徴でもない。
考え方は人それぞれですし、私もそう思います。
時代と共に移り変わる意識の変化は当然のながれ。
誰にも止められない変えられない事実です。

ただ、個を大切にする無機質なこの時代であるからこそ、あえて自分を結婚という共同生活の煩わしさの中に投じてみる。
それもまた、生き方や考え方を創造検証する良い機会にもなり、自分を成長させる糧になるような気がします。

結婚しない選択、これもまた生き方のありよう。

ただ、時代が変わっても尚、変わらない気持ち。
それは、押し付けでもなく、でも、ほったらかしにも出来ない婚活世代の子を持つ親御さんの想い。
「時代が変わったんだよ」だけでは済ませられない、子を思う親心も少しばかり大切にしてあげて欲しい。

結婚相談業を営む中で感じる、偽りざる気持ちでもあります。

「時代が変わったんだよ」
この言葉を、現実から逃げるための常套句、言い訳だけにはして欲しくない。
そんな思いを感じる今日この頃です。

皆さんはどのように考えますか?

室長 宮澤